第7回 ライター岩田のトラキャンライフ

2022年06月01日

ライター岩田のトラキャンライフ

 

第7回 付けてよかった装備ナンバーワンは「電動ジャッキ」!

 

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J-CABIN HNの完成から1年が過ぎ、相変わらず最高のトラキャンライフ、ハイラックスライフを送っています。

 

ほぼ毎日愛車の様子を見に、自宅から徒歩3分ほどの月極駐車場に顔を出し、洗車をしたり、シェルの掃除をしたり、ソーラーのメンテナンスをしたり……。用事があろうとなかろうと、毎日のように愛車の元に通い詰めるのは、20代から30代半ばのアメ車時代以来! それだけ、ハイラックスとJ-CABIN HNに思い入れがあるということですね~☆

 

 

最後まで悩んだ電動ジャッキの導入

 

さて、今回のコラムは「付けてよかったオプションパーツ」のオハナシ。

 

キャンピングカーは標準装備が最低限で、それ以外は豊富にそろったオプションパーツから必要に応じてチョイスするのが一般的です。もちろん、トラキャンもそれは同じ。むしろ、特殊な装備が多いぶん、トラキャンの方がパーツの選択に悩むことが多いかもしれません。

 

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我が家がJ-CABIN HNをオーダーした時に、最後まで悩んだのが電動ジャッキです。最初は、標準の手動ジャッキ+電動ドライバーでやりくりするつもりでした。佐藤社長からは、会うたびに「電動ジャッキは付けた方がいいよ」と言われましたが、いかんせんそこは約30万円の高額オプション! 自分の手間で何とかできるだろうと、「いりません!」と断り続けてきました。

 

最終的には佐藤社長のアドバイスを聞いて電動ジャッキの導入に踏み切ったワケですが、いやホントこれ、付けてよかった!(笑) 1年以上トラキャンを使い倒してみて、「もし電動ジャッキがなかったら」と思うと正直ゾッとします。最後まで付けるか悩みましたが、実際使ってみたらダントツで「付けてよかったオプションパーツ」のナンバーワンでした☆

 

 

シェルの脱着にかかる時間は?

 

トラキャンシェルに標準装備されているジャッキは、ハンドルを手動でクルクル回して脚を伸び縮みさせる仕組みです。対して、電動で足を伸び縮みさせるのが電動ジャッキ。リモコンで4本のジャッキを同時に伸縮できるほか、1本ずつ独立して操作することも可能です。

 

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ここで重要なのは、4本のジャッキを同時に操作できること! 手動ジャッキでシェルを持ち上げる場合、ジャッキを一度に大きく伸ばすとシェルが傾いて危険なので、シェルの周囲をグルグル周りながら、1本あたり約15cmずつ順番にジャッキを伸ばしていく必要があります。しかし電動ジャッキなら、そんな手間は一切不要! リモコンのスイッチをポチッと押すだけで、姿勢を平行に保ったままシェルを持ち上げることができます。実際に使ってみると、これは想像以上に便利です。

 

筆者はハイラックスを普段使いしているので、普段はシェルを降ろしていて、出かけるときにシェルを積み込みます。ちなみに、キャンプ場で連泊する場合はサイトでもシェルを降ろします。これだと、「自宅で積む~キャンプ場で降ろす~キャンプ場で積む~自宅で降ろす」という流れになり、1回のお出かけで脱着回数はナント4回! そうした使い方ができているのも、「シェルの脱着が苦にならない」電動ジャッキがあればこそです☆

 

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では、実際に電動ジャッキでシェルの脱着にかかる時間はどれくらいなのか? 筆者の場合、シェルを降ろすのにかかる時間は、ターンバックルを外すところからスタートして車両をシェルから抜き取るまで通常5~6分。シェルを載せるのにかかる時間は、降ろしたシェルを上げるところからスタートして荷台に載せてターンバックルで固定するまで通常15~16分。手動ジャッキだと、少なくともこの2倍以上の時間はかかると思います。

 

 

電動ジャッキの様々なメリット

 

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とくに「電動ジャッキで本当によかった」と感じるのは、駐車場でシェルを脱着する際。筆者は、都内在住の月極駐車場ユーザーなので、隣のクルマとの間隔が狭く、脱着作業は非常に気を使います。電動ジャッキなので作業時間も最小限で、ジャッキを1本ずつ伸縮する必要もないので何とかなっていますが、ぶっちゃけ手動ジャッキだったら月極駐車場での脱着はかなり厳しかったと思います。

 

もうひとつ、電動ジャッキの隠れたメリットが「レベラーとして使える」こと! バンコン、キャブコン時代は、傾斜地で低い方のタイヤを乗り上げて車体の水平をとる「レベラー」というパーツが必需品でしたが、電動ジャッキ付きのトラキャンに乗り替えてレベラーを常備する必要はなくなりました。

 

シェルと合体した状態で傾斜地に停泊する際は、ターンバックルを外してから車体が下がっている方の電動ジャッキを伸ばしてシェルの水平をとります。テーブルに置いた水準器を見ながらリモコンを操作するだけなので、作業はアッという間。傾斜のある駐車場やキャンプ場で何度もこの方法を実践して、そのたびに電動ジャッキの便利さを実感しています。

 

そんなワケで、電動ジャッキは我が家のトラキャンライフに欠かせない装備! 価格は高額ですが、長く使うことを考えれば十分過ぎる価値があると思います。とくに、トラキャンを2WAYで使いたい人、シェルの脱着頻度が多い人には、電動ジャッキ、オススメです!

 

 

キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成

 

バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はSPL仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。
累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、14年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!