ジレンマ・・

2016年03月09日

どんなの車を動かすにもまず第一に売る方も買う側も「安全」が第一義で考えるべきものと思います。しかし当たり前の事も価格に反映されてしまう限りは、買っていただくためにはお安く見せる方がいいに決まってる。「最低限」の基準をどこに置くのかは各社まちまち、もちろん各個人バラバラ。まあ簡単に例を上げればキャンパーの足廻りの話。いい例がキャブコン。当社ではアンセイエしかありませんが、ベースのカムロードならば通常皆様が好む装備を付けて走らせる状態ならやっぱり最低限リアスタビライザーは必要、だから標準装備。その次にはフロントスタビライザー、リアエアサス、四輪ショックアブソーバー、と順次お勧めしていきます。もちろん全部あってこそ所謂「普通の走り」となりますので儲けの話ではなくお勧めしております。残念ながらノーマルでは道の轍にとられるとか、振れてハンドルが定まらないとか緊張を強いられるのは事実です。と書き出しますと「重いんだろう…!」とか「風力が悪いからだろう」とかすぐに言われてしまいます。しかしアンセイエはアルミフレームで箱を作ってから外壁や内壁を張っていく工法なので同型のものに比べれば明らかに軽く、なおかつ万が一の衝突などの強度も比較にならない位強固。それでも私の感覚でこうじゃないと安心して乗れないでしょ!と装備を積み重ねておくとやっぱり価格は上がっていってしまう・・・だからオプションにするしかない。いつも悩むのは価格に関して選択肢を作って選んでいただくことが、本来私たちの果たすべき役割を果たしていることなのだろうか?と。価格が高いと敬遠されるし、安いものは安いなりでお客様に選択していただくと生活装備にはたくさんお金かけていただいても安全安心の足廻り装備は後回し。逆に良いと思ってお勧めしても負の意味にて(重いのではないの?)敬遠される原因になってしまう・・・。だから最低許せる範囲を標準として装備などを組み立てるよりはない。皆さん、過ごす快適装備よりも躯体強度や足廻りにまずは目を向けてください。ジレンマは果てしなく続くのでしょうね。