第18回 ライター岩田のトラキャンライフ

2023年04月30日

ライター岩田のトラキャンライフ


第18回 ハイラックストラキャンのシェル脱着について

 

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ようやくコロナ禍も落ち着き、過ごしやすい季節になってきた今日この頃。ミスティックユーザーの皆さん、元気に遊んでますか~? ボクの方は年明けからずっと続いていた激務が一段落して、4月は旅行やキャンプなどで久々にトラキャンをフル稼働しました☆

 

ハイラックスを普段乗りや仕事で乗り回している我が家では、お出かけ前日の夕方にシェルを積み込み、帰宅後にシェルを降ろすのが基本スタイル。連泊時はキャンプ場でシェルを降ろすこともあるので、キャンパーの脱着頻度はかなり高い方だと思います。

 

自分もそうでしたが、トラキャン購入を検討する際、「脱着するのにどれくらい時間がかかるのか?」「脱着は難しくないのか?」ということを気にしている人は多いはず。なかには、運転に自信がなくシェルの脱着作業に不安を感じている人もいるかもしれません。

 

そこで今回は、トラキャンシェルの脱着作業について、自分の経験を交えて詳しくお話ししたいと思います。

 


シェルの脱着にかかる時間は?

 


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実際のところ、シェルの脱着にはどれくらいの時間がかかるのか? 「電動ジャッキ」と「ファストガン」(ワンタッチ式ターンバックル)を装備した、我が家のトラキャンの平均的な作業時間は以下の通りです。

 

・シェル降ろし 5分
(ターンバックル外し~ジャッキアップ~車両抜き取りまでの合計時間)

 

・シェル積載 15分
(着地したシェルのジャッキアップ~電源コネクター接続・シェル積載~ターンバックル固定までの合計時間)

 

作業にかかる時間は人それぞれで、上記の時間はあくまでも目安。シェルを降ろすのは比較的簡単で1人でも5分ほどあればできますが、積み込みは毎回緊張感を伴う作業です。手動ジャッキの場合は上記の倍以上の時間はかかると思いますし、電動ジャッキでも位置がうまく決まらず何度もバックを繰り返していると普段の2~3倍の時間がかかることもあります。

 

シェル積載のコツは?

 

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まだまだトラキャン初心者なのでアドバイスできるレベルではないのですが、シェル積載で車両をバックする際は「シェルに対して車両をまっすぐにする」「ミラーに写った左右のフロントジャッキに、ボディの位置が均等に重なるようにする」ことを心がけています。

 

現行ハイラックスの場合、リアゲートフックとシェルのクリアランスが左右とも指1本程度しかないので、そこをぶつけないようにするのが最大の注意点。そこさえクリアしてしまえば、あとは簡単です。もしどちらかにシェルが寄ってしまっても、ジャッキでシェルの片側を上げて位置を調整することは可能。電動ジャッキはリモコンで簡単に操作できるので、シェルの位置を微調整する際も非常に役立ちます。

 

もっとも大切なのは、作業に「慣れる」こと。フックとシェルをぶつけないことだけ注意すれば、多少曲がっていても寄っていても、大きな問題にはなりません。苦手意識を待たずに、楽しみながらシェル積載にチャレンジしてみてください。

 

1人で積載できるのか?

 

前述の通り、現行ハイラックスと専用キャンパー「JキャビンH/HN」は、リアゲートフックとシェルの隙間が非常に狭いので、作業は基本的に2人で行って、バック時にフックとシェルの位置関係を荷台後方から目視してもらうようにしています。

 

ただし、時には1人で積載作業を行わなければならないこともあります。我が家のハイラックスはリアウィンドーに濃いスモークフィルムを貼っているので、運転席からリアゲートフックとシェルの隙間を目視することはほぼ不可能……。そのため、1人で作業するときは、Amazonで購入したWi-Fi接続の無線バックカメラ(https://amzn.to/3HrqLZQ)を活用しています。

 


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土台のマグネットで好きな場所に取り付けることができ、カメラ映像をスマホに映し出せるので、運転席から目視困難なリアゲートフックとシェルの位置関係も一目瞭然! カメラの位置を「見たい場所」に移動させつつ、何度もクルマを降りて車両とシェルの位置関係を確認しながら、慎重に作業します。

 

ちなみに、先日1人でシェルを積載した時に作業時間を測ったところ、通常作業時間プラス10分の合計25分でした。

 


シェル積載時に注意していること

 

シェルを積載する際、とくに注意しているのは以下の3点です。

 

①前後左右4本のターンバックルがしっかり固定されているか?

 

②ブレーキランプ、ウインカー、バックランプが正常に点灯するか?

 

③タイヤの空気圧は適正か?
(筆者の場合、ハイラックスの純正タイヤサイズでフロント250kPa/リア300kPa)

 

どれも注意を怠ると重大な事故につながりかねないので、どんなに急いでいても出発前にこの3点だけは必ず確認するようにしています。それに加えて、我が家のトラキャンはルーフにボックスを積載しているので、合計4本の荷締めベルトが緩んでいないかチェックすることも必須。走行中にボックスが落下したら大事故を引き起こす可能性が高いので、旅先やキャンプ場でも出発前にラダーでルーフに上ってベルトを確認するようにしています。

 

シェルを脱着して2WAYスタイルで使えるのが、トラキャンの最大の魅力。脱着に手間と時間はかかりますが、それもすべてトラキャンの「個性」です。脱着作業もゲーム感覚で楽しみながら、トラキャンライフを満喫しましょう♪

 

キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成

 

バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はSPL仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。
累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、14年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!