第5回 ライター岩田のトラキャンライフ
ライター岩田のトラキャンライフ
第5回 ハイラックス＆トラキャンの気になる燃費について
ようやく暖かくなってきましたが、みなさん、トラキャンライフ、キャンピングカーライフを満喫していますか？
こちらは2月、3月と目が回るほど仕事が忙しく、お正月の雪中キャンプ以来トラキャンでまともに出動できていません……。何度か泊まりでスノボの予定も立てたのですが、毎回仕事がずれ込んで、結局ハイラックス単体で日帰りスノボに行くのがやっと……。
「トラキャンでパーッと遊びに行きたい！」と、ウズウズしながら目の前の仕事と格闘する毎日です。
トラキャンの出動はご無沙汰ですが、ハイラックスは仕事で3日に1度くらいは乗り回しているので、それだけでもかなり満足感はあります。何しろ、ハイラックスは乗っているだけでも楽しいクルマ！ 「自分が好きなクルマに乗っている」という喜びを感じられるし、取材現場で「カッコいいですね」と声をかけられることもしばしば。
忙しくてトラキャンとして出動できなくても、大好きなハイラックス単体でアチコチ動き回れるのは、「ピックアップトラックとキャンピングカーの2WAYで使える」というトラキャンのメリットがあればこそですね！
トラキャンに乗り替える前は、常にキャブコンで仕事の現場に行っていたので、時にはその大きさを邪魔に感じたり、常に重い居住空間ごと移動することに無駄を感じることもありました。
しかし、ハイラックス単体で動くようになってからは、どこに行くのもストレスフリー！ 取材先までの往復にかかる時間も大幅に短縮したし、現場で駐車場に困ることもなくなったし、燃費もキャブコン時代の倍近くになりました。
トラキャンとして出動できなくても、ハイラックス単体で楽しく便利に活用できる。トラキャンは、自分の使い方に100％マッチしたキャンピングカーです。シェルが完成してからもうすぐ１年になりますが、「乗り替えて本当によかった」と思っています。
ハイラックス単体使用時の燃費は？
そんなわけで、普段使いから仕事、レジャーまでハイラックスとトラキャンをフル活用している筆者ですが、今回は気になる燃費についてレポートしたいと思います。
まずは、ハイラックス単体使用時の燃費。
2020年9月に新型ハイラックス・Zグレードが納車されてから約1年半が経過し、走行距離は2万kmを超えました。近所の大型スーパーの買い物や子供の送迎、日帰りドライブ、デイキャンプ、取材現場の往復まで、あらゆる用途でハイラックスをフル活用しています。
走行パターンは、高速8割、下道2割。荷台は空荷の状態がほとんどで、タイヤの空気圧は少し高めのフロント250kPa/リア300kPa（シェル積載時と同様）。キャンピングカー生活が長いので、運転はかなり優しい方だと思います。急激なアクセル操作はほとんどしませんが、高速道路では追い越し車線を使いながらそこそこの速度で巡行します。
そんな使い方で2万km以上走った、ハイラックスの燃費は以下の通り！
●ハイラックス燃費(車両単体)
・平均燃費 13.4km/L
・最高燃費 15.5km/L
・最低燃費 11.5km/L
どんな使い方でも、リッター12～13kmがスタンダードな燃費です。混雑した都市部の下道ではリッター10km台まで下がりますが、郊外の下道や高速道路を走ると燃費はグングン上がり、高速道路を100km/h程度で長距離巡行していると、燃費計が15km/L台後半を表示することもあります。ハイラックスの大きさと重さを考えると、この燃費の良さは驚きですね！
ちなみに、以前普段使いしていたハイエースベースのキャブコン（2.7Lガソリン）は、リッター7km程度。最高でリッター8km台、最低でリッター5km台でした。それと比べると、ハイラックス単体使用時の燃費は約2倍。しかもキャブコン時代はレギュラーガソリンでしたが、ハイラックスは軽油なので、普段使いにかかる燃料代は半分以下に軽減されています。
ぶっちゃけ、これだけでもキャブコンからトラキャンに乗り替えた甲斐がありますね！
トラキャン（シェル積載時）の燃費は？
大きなボディからは信じられないほどよく走るハイラックスですが、リアの荷台にシェルを積載した状態ではどうでしょうか？ 気になるトラキャンの燃費は、以下の通り！
●トラキャン燃費(シェル積載時)
・平均燃費 8.5km/L
・最高燃費 10.0km/L
・最低燃費 7.1km/L
ハイラックス単体の状態と比べると、だいたい35％程度燃費が下がっています。とはいえ、キャンピングカーでこの燃費ならかなり優秀な部類。以前乗っていたキャブコンと比べて、平均燃費・最高燃費・最低燃費のすべてにおいてトラキャンが上回っています。しかも、燃料がレギュラーガソリンから軽油に変わっているので、シェル積載時でも燃料にかかる費用はかなり軽減されていることになります。
ただでさえ、長距離移動の機会が多いキャンピングカー。とくにヘビーユーザーの筆者の場合、1日で1000km以上走ることもあるし、1回の旅で4000km以上走ることもあるので、ハイラックストラキャンの燃費の良さは大きなアドバンテージです！
キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成
バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はSPL仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。 累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、14年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中！
