第34回 ライター岩田のトラキャンライフ

2024年09月05日

ライター岩田のトラキャンライフ

 

第34回 12日間の北海道トラキャン旅で感じたこと

 

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今年の夏も暑かったですね~! 我が家の夏は、暑さを避けて北海道で旅をするのが恒例。長女が3歳、長男が0歳のときから続けてきた北海道旅も、今年で19年目を迎えました☆ しかし、来年の春に大学4年の長女が就職するので、家族全員で北海道を旅するのは今年が最後かも……。そんなわけで、我が家にとって大きな節目の旅になりました。

 

12日間で3700km以上走って、北海道をほぼ1周。旅の詳細なレポートは、9月15日発売の「オートキャンパー10月号」に掲載されるので、ぜひチェックしてください! 本コラムでは単なる旅のレポートではなく、“トラキャン乗りの視点”から、北海道旅で気づいたこと、感じたことを書きつづってみたいと思います☆

 


トラキャンにおすすめの北海道フェリー

 

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1ナンバーのトラキャンにとって、フェリーは鬼門。キャブコン時代は、青森~函館航路をメインに、その年によって新潟~苫小牧東、新潟~小樽、仙台~苫小牧、大洗~苫小牧のフェリーを組み合わせていました。しかし、トラキャンで長距離フェリーに乗船すると例外なく運賃が高額になるので、現在は「津軽海峡フェリー」「シルバーフェリー」の完全な2択になっています。この2社なら、全長6m未満は乗用車と同じ扱いになるので、トラキャンでも安心♪ とくに、津軽海峡フェリーは料金が安く、東京~青森の高速代と燃料代をプラスしても8万円台(家族4人)で北海道まで往復できます。

 


トラキャンの走行性能のハナシ

 

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北海道までの往復交通費を浮かせるためには、東京の自宅から青森まで約730kmの自走が必須ですが、現行ハイラックスベースのトラキャンなら長距離ドライブも快適です。パワーモードにしておけば、シェル積載時でも追い越し車線を走れるほどの動力性能がありますし、レーダー追従式オートクルーズで運転もラクラク♪ キャブコン時代は車酔いに悩まされていた長女も、トラキャンに乗り替えてから「乗り心地がよくて快適」と喜んでいます。

 

最近では、燃費も目に見えて向上しており、3700km以上走った今回の旅の平均燃費は9.55km/L。最高燃費は10.67km/L、最低燃費は8.8km/Lでした。キャブコン時代はレギュラーガソリンで平均7km/L前後、ハイラックストラキャンは軽油で平均9.55km/Lなので、燃料代は以前よりもかなり安く上がってますね!

 


ステップ付きヒッチカーゴの使用感

 

トラキャンの装備で最高に便利だったのが、6月アタマに特注で作ってもらった2段ステップ付きのヒッチカーゴです☆ 3段式の脚立を使用していた頃は、道の駅や高速SAで仮眠をとるとき、自宅前で荷物を積み下ろしするとき、旅先でシェルから荷物を取り出すときなどは、ステップを出さずに腕力でシェルに乗り込んで、出るときはエントランスから飛び降りていました(笑)。

 

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現在は、どんなときでもステップが常備されているので、本当に便利! 軽量化のため1本脚にしてもらいましたが、乗降時にステップが揺れることもありません。ちょっとした出入りもラクだし、滞在先でステップを設置する手間もなくなりました。ほんのちょっとのことですが、シェルの出入りが多い長期の旅だと、これがかなり効いてきます。ステップ付きヒッチカーゴのおかげで、ストレスフリーで旅を楽しむことができました。

 

カーゴに大きなキャンプ道具を積載できるのも、非常にありがたかった点です。今回の旅では、CARTのヒッチカーゴ用防水バックを使って、コット1個、大型テーブル1個、ポール3本、ハンモックを積載。ヒッチカーゴがなければシェルの通路に積むしかないので、これだけでもかなり助かりました。

 


今年の北海道旅のクーラー事情

 

ここ数年、夏に北海道を旅した多くのキャンピングカーユーザーから「今年の北海道は暑かった」という言葉が聞かれるようになりました。実際、今年の北海道も熱かった……。12日間の北海道旅で、クーラーを付けなかったのは1日だけ! 往復の自走時は本州の高速SAで仮眠をとるのでクーラーがマストですが、道内でもほぼ毎日クーラーを稼働していました。RVパークやキャンプ場の宿泊がほとんどで、「AC電源があるんだから、クーラーを使わないともったいない!」という気持ちが働いたのもありますが……(笑)。

 

実際のところ、外気温度が24~25℃程度だと、家族4人で生活するシェル内は30℃近くになります。雨が続いたので気温が低くても湿度が高く、ドライ運転でシェル内の湿度を下げるといった使い方も多かったです。

 

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基本は外部電源による稼働で、サブバッテリーで稼働したのは3回のみでしたが、蒸し暑い夜にバッテリーで一晩クーラーを使えるのはやはり便利です。サブバッテリーの消費について具体的に記すと、初日に青森の高速PAで仮眠した時が4時間強のクーラー稼働でバッテリー消費97A(全容量の22.6%)、道内の道の駅で仮眠した時が10時間のクーラー稼働でバッテリー消費269A(全容量の62.8%)、自宅までの帰り道に高速SAで仮眠した時が8時間のクーラー稼働でバッテリー消費204A(全容量の47.6%)。一晩クーラーを使っても、サブバッテリーは半分程度しか減らないという、予想通りの好結果でした☆


愛車ハイラックストラキャンのおかげで、今年も最高の北海道旅ができました。納車後に追加したクーラー&リチウムやステップ付きヒッチカーゴも、長期の旅で実際に使ってみて、「本当に付けて良かった!」と改めて実感できました。子供たちが成長して、これからは夫婦2人+愛犬の旅が中心になりますが、トラキャンをフル活用して最高のキャンピングカーライフを楽しんでいきたいと思います。

 


キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成

 

バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はスペシャル仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。
累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、16年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、新聞、書籍、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!