第41回 ライター岩田のトラキャンライフ
ライター岩田のトラキャンライフ
第41回 ピックアップトラックの荷台に何を載せる?
トラキャンのベースになるピックアップトラックの魅力は、「荷台があること」です。何を積載するかは、乗り手のライフスタイル次第♪ 荷台には、遊びの可能性が無限に詰まっています。しかし、ここ数年のブームでハイラックスやトライトンに乗り始めた人は、荷台をほとんど使わないケースも多いとか。荷台を使わなければ、ピックアップトラックのメリットはスタイルだけで、残るのは乗り心地の悪さ、高い高速料金、1年車検などのデメリットのみ……。それが原因で、購入を後悔したり、短期間で他のクルマに乗り替えてしまう人もいるようです。
トラキャンは「荷台にシェルを積載する」ことが前提なので、トラキャン乗りは必然的に「ピックアップトラックの荷台を有効活用しているユーザー」ということになります。もちろんそれだけでも十分すぎるほどのメリットですが、トラキャンの真骨頂は脱着式シェルを活かした「2WAYスタイル」! シェルを降ろして空になった荷台を活用すれば、さらに楽しく充実したライフスタイルを実現できます☆
ギアを満載してデイキャンプを楽しむ
泊まりのキャンプや旅ではシェルを積んでいきますが、日帰りのデイキャンプではわざわざシェルを積載せず、ハイラックス単体で出かけることも多いです。そんなとき荷台に積んでいくのは、タープやテーブル、イス、コット、BBQグリルなどのキャンプギア、食材や飲み物を保管するクーラーボックスタイプの冷蔵庫、炊飯器、ポータブル電源、キャンプ場で遊ぶラジコンカーなど。これだけ積んでも、容量はまだまだ余裕です。キャンプ場に着いたら、荷台からギアを降ろしてサイトに設営し、バーベキューやソトアソビを満喫します。撤収の際、使用したアイテムの汚れを気にせずラフに積み込めるのも、独立した荷台を持つピックアップトラックならではのメリットです。
トラキャンのキャンパーシェルが完成する前は、ハイラックス単体でキャンプに行っていました。ソロキャンプの際、荷台に山岳テントを設営したこともあります。フィールドでの見た目や存在感、非日常感が抜群で、高い位置にテントがあって眺めが良いのがメリットですが、冬場は荷台の鉄板が氷のように冷たくなるのでこのスタイルはオススメしません(笑)。
3人分のスノーボードとブーツを積載
冬シーズンは、3人分(夫婦+長男)のスノーボードとブーツ、ウエアなどを荷台に積んでスノボに行くのが定番のスタイルです。本格的な4WDシステムを搭載したハイラックスなら、雪道のドライブも安心・快適♪ 滑り終わった後に、ボードやブーツ、ウエアを濡れたままガンガン積載できるのも荷台のあるトラックならではのメリットです。いくら広い荷室があっても、トラック以外の普通車では、ここまでワイルドな積載スタイルは実現できないですよね~!
ラジコンカーを積んで砂浜で爆走!
ひと昔前は、よく長男を連れて広大な砂浜でラジコンカーを走らせていました。所有するRCカーは、そのほとんどがアメリカから輸入した実測100km/h超えのモンスターマシン。遠征の際は、全長1m・11馬力の1/5バギー、4.1馬力の1/8モンスタートラック、1/10ミニモンスタートラック2台の計4台を積んでいきます。RCカー以外に、イスやテーブル、工具、バッテリー充電器、エアコンプレッサー、ポータブル電源を荷台に積載。リアゲートを開けておけばRCカーのメンテナンス台としても使えるし、ポータブル電源でラジコン用バッテリーの充電もできるし、エアコンプレッサーで走行後のマシンを掃除することもできます。海外では、ピックアップトラックを活用してRCカーを楽しんでいる人も多くいますが、日本ではなかなか見かけません。汚れを気にせず大量の荷物をガシガシ積めるピックアップトラックの荷台は、趣味を楽しむ人にとっても強い味方です!
バイクを積んでトランポツーリング
ハイラックスの荷台にバイクを積んで、カミサンと2人乗りでプチツーリングを楽しむのも最近の定番スタイルです。ラダーを使って荷台にバイクを積み込み、前後4か所にあるフックを使ってラッシングベルトでがっちり固定します。相棒のダックス125は全長が短いので、車体を斜めにすればリアゲートも閉められるし、軽いので荷台の上で車体の角度を調整するのもラクラク♪ ロケーションの良い場所でバイクを降ろして、カミサンと2人乗りで周辺をのんびり走る。そんな遊び方ができるのも、荷台のあるピックアップトラックならではです☆
シェルを積載したトラキャンスタイル
荷台に積載するもので一番大きいのは、やっぱりキャンパーシェル! これこそが、「ピックアップトラックの荷台を活用した究極のスタイル」です。泊まりで出かけるときは必ず荷台にシェルを積んで行きますが、広いキャンプサイトで連泊する際は、現地でシェルを降ろすこともあります。そうすることで、エントランスドアの位置が低くなって出入りがしやすくなるし、ハイラックス単体でお風呂や買い出しにサッと行ける。「居住空間が荷物扱い」の、トラキャンだからこそできるキャンプスタイルです☆
ピックアップトラックの荷台には、無限の可能性が詰まっています。広い荷台がいつも空っぽなんて、もったいない! アナタは、荷台に何を載せて、どんなスタイルでピックアップトラックライフを楽しみますか?
キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成
バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はスペシャル仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。
累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、16年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、新聞、書籍、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!