第17回 ライター岩田のトラキャンライフ
ライター岩田のトラキャンライフ
第17回 ハイラックスにBSのオールテレーンタイヤを装着しました!
激務の合間を縫って、ハイラックスのタイヤを交換してきました~♪
新車から2年半純正タイヤで頑張ってきましたが、走行距離が3万7000kmを超えたし、フロントタイヤも片減りしていたし、4月からトラキャンの出動回数が大幅に増える予定なので、ついに念願のタイヤ交換に踏み切りました☆ 何を履くかは、1年以上前に決めていたんですが、よくここまで純正タイヤで頑張りましたね~!(笑)
交換したタイヤは、ブリヂストンの「デューラーAT001」! ハイラックスではBFグッドリッチやオープンカントリー、ジオランダーが定番ですが、ドライ・ウェット性能と静粛性に定評のあるBSのオールテレーンタイヤを選びました。あまり履いている人を見かけないのも、天邪鬼な自分にピッタリです!
トラキャンにはどんなタイヤを選ぶべきか?
クロカン4駆やSUVのタイヤは、3つのカテゴリーに分かれています。
・オールテレーン(A/T)タイヤ オフロード性能とオンロード性能をバランスよく兼ね備えた「全地形型タイヤ」
・マッドテレーン(M/T)タイヤ 泥やぬかるみなどの悪路走破性に特化した「オフロード専用タイヤ」
・ハイウェイテレーン(H/T)タイヤ オールテレーンタイヤよりもさらにオンロード性能を高めた「コンフォートタイヤ」
大きなブロックパターンを持つマッドテレーンタイヤは、ワイルドでインパクトのあるルックスが魅力ですが、悪路走破性に優れている半面でドライ・ウェット路面でのグリップ性能に劣ります。荷台に重量のあるキャンパーを積載することを前提にすると、舗装路面でのグリップ性能は安全性を左右する重要なファクター。見た目と実用性を両立したいなら、オールラウンドな特性を持つオールテレーンタイヤがベストです。
純正ワンサイズアップの265/70R17について
今回のタイヤ交換で、純正タイヤの265/65R17(外径776mm)から265/70R17(外径804mm)にサイズアップしました。
4WD車に乗っていると、より迫力が増す大きなタイヤを履きたくなりますが、現行ハイラックスはフロントフェンダー内のクリアランスが狭いので、タイヤサイズの選択肢は限られます。大きな加工なしで履けるのは、純正ワンサイズアップの「265/70R17」まで。このサイズでもフロントの泥除けに干渉するので、泥除けを外すなどの対策が必要となります。
ちなみに我が家のハイラックスは、大径タイヤの干渉対策としてフロントの車高を40mmリフトアップしてマッドフラップをTRD製に変更済み。おかげで、265/70R17タイヤでも一切干渉はありませんでした。
タイヤ大径化のデメリット
タイヤの大径化は、「オフロード車らしいワイルドなルックスを演出できる」のがメリット。クロカン4駆の重要なドレスアップパーツでもありますが、特別なこだわりがないなら純正サイズが一番です。タイヤを大きくすると、必ずデメリットが発生します。
タイヤ大径化の具体的なデメリットは、「燃費の悪化」「加速性能の悪化」「メーター(速度計・距離計・燃費計)の誤差」など……。現行ハイラックスでは、デメリットを最小限に抑えて見た目の迫力をアップできるのが、純正ワンサイズアップの「265/70R17」になります。
「265/70R17」は、タイヤの外径が純正から約30mm大きくなるプチ大径化。メーター誤差は‐3.6%程度なので実用面で大きな問題が出ることはなく、車検もOKです。ただし、このサイズでも「燃費の悪化」「加速性能の悪化」は確実にあります。
タイヤは、クルマの走行性能すべてに関わる重要なパーツ。実用性を重視するなら、純正サイズのままで乗るのが一番です!
「デューラーAT001」のインプレッション
交換してからまだあまり日数が経過していませんが、タイヤの性能にはおおむね満足しています。
たった15mm程度の車高アップなのに、シートに座ると明らかに以前より「高くなった」という印象を受けます。走行時はステアリングが重くなった感じで、直進安定性も向上。動きがクイックだった純正タイヤと比べると、かなりどっしりとしたステアリングフィールに変化しました。
乗り心地は、減衰の効いた新品ショックに交換したような「張りがある」感覚。ガタガタとした揺れが減って、常にボディが安定している印象です。ドライ&ウェットグリップ性能は純正同等かそれ以上で、コーナリングの安定感も大きく向上しました。ロードノイズも純正より静かなくらいなので、性能面での不満は一切ありません。さすがは、BSのオールテレーンタイヤです!
ただし、純正ワンサイズアップとはいえ「燃費の悪化」「加速性能の悪化」は確実にあります! タイヤの性能というよりは「大径化によるデメリット」ですが、「重くて大きなタイヤを回している」という感じで純正よりも明らかに加速がモッサリしました。純正タイヤのようにキビキビ走るには、「PWRモード」にしてちょうどいいくらい。以前よりもアクセルの踏み込み量が多く、踏み込み時間も長くなったので、高速走行の燃費はそこまで変わらないものの、街中では明らかに燃費がダウンしました。
デメリットもありますが、クルマ好きの自分的にはすべて想定範囲内。キャンパーを降ろしてハイラックス単体で動くことが多いので、大径タイヤの見た目的なカッコよさと迫力あるルックスに大満足しています。タイヤ選びひとつでクルマの性能と見た目は大きく変化しますので、自分の使い方や目的に合わせてベストなタイヤを選んでくださいネ☆
キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成
バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はSPL仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。 累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、14年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!