第33回 ライター岩田のトラキャンライフ

2024年07月30日

ライター岩田のトラキャンライフ

 

第33回 ハイラックストラキャン 真夏のエアコン体験記

 

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しっかし、毎日すさまじい暑さですね……。子供の頃、夏の冷房のメインは扇風機で、気温が30℃を超えると「今日はメチャ暑いね~」などと言っていた気がしますが、いまやフツーに体温超えますもんね。ここまで暑いと、お出かけする気力も薄れるってもんです。

 

昨年まで10数年、エアコンなしのキャンピングカーで夏を乗り切ってきました。暑がりなので、夏は北海道の長期旅が基本。本州での夏遊びは、長野県などの標高の高い場所に行っていました。しかし、いまや災害級の猛暑が当たり前の時代。北海道で旅を楽しむキャンピングカー仲間からも、「今年の夏は暑くて寝られなかった……」という声が聞かれるようになりました。

 

我が家のトラキャンは、昨年の秋に一念発起してエアコン&リチウム化に踏み切りましたが、これは大正解☆ 今年の7月は、猛暑の中で3回(キャンプ2回&RVパーク1回)もトラキャンで出動しました。真夏にキャンプや車中泊を気軽に楽しめるのは、エアコンがあればこそ! エアコンなしだったら、そもそもこの季節に近場でキャンプすること自体考えなかったと思います。


エアコンで夏を涼しく乗り切る

 

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7月に出かけた3回のうち、2回は最高気温35℃を超える猛暑日でした。JキャビンHNに搭載したウインドエアコンは、真夏のシェル内をどれくらい冷やせるのか? 実体験でレポートします。

 

7月初旬に出かけた1回目のキャンプは、温暖な気候で知られる千葉県南房総市。ドッグファーストの高規格キャンプリゾート「DOG DEPT GARDEN CAMP 安房白浜」に行ってきました。ちなみにこのキャンプ場、広い区画サイトが柵で囲まれていて犬を放し飼いできます。サイト内には、水道やペット用シャワーも完備。15AのAC電源があるので、トラキャンに外部電源を接続してエアコンをフル稼働しました。

 

当日は、最高気温36℃超えのすさまじい暑さ。日影がないキャンプサイトには強烈な日差しが照り付け、タープの下に置いた温度計は38.6℃を表示していました。まさに、灼熱地獄! 「せっかくキャンプに来たんだから、外で過ごそう♪」などと言っているレベルではなく、「外で過ごすのは危険!」と判断して早々にシェル内に逃げ込みました。

 

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外部電源でウインドエアコンを稼働したシェル内の温度は、26~27℃。さすがにキンキンに冷えるとまではいきませんが、強い日差しにさらされた炎天下で外気温38.6℃から約12℃も室内温度が下げられたので、冷房能力は十分です。ちなみに、夕方になって日が落ちると室内の温度もどんどん下がり、夜はエアコンの設定温度を上げないと寒いほどでした。


7月下旬には、ミスティック佐藤社長、さいばしんさんと山梨県北杜市の「民パークMOMO」に行ってきました。くるま旅クラブ会員限定のこの施設は、車中泊をしながら地元の旬の食材を使った絶品料理を格安の追加料金で楽しめるのが魅力です☆

 

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この日もすさまじい暑さだったので、到着後すぐに外部電源をつないでウインドエアコンを稼働しました。強い日差しにさらされた前回のキャンプと違って、車中泊スペースは屋根付き! そのおかげもあってエアコンの利きがよく、外気温35℃の環境で室内は22℃前後まで冷えました。外気温が28℃前後まで下がった夜は、室内温度20℃! 寝る前にドライ運転に切り替えましたが、深夜に寒くて目が覚めてしまい、設定温度を26℃まで上げました。

 

7月の猛暑日に敢行したキャンプ&RVパーク泊で、トラキャンのウインドエアコンが十分すぎる冷房能力であることを確認できました。AC電源さえあれば1日中安心してエアコンを付けっぱなしにできるので、真夏のキャンプや車中泊も快適そのものです♪

 


エアコン利用の工夫とアドバイス

 

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トラキャンに搭載したウインドエアコンの冷房能力が十分であることは確認できましたが、効果的に室内を冷やすには工夫が必要です。外気温度38℃超えの炎天下ではシェル全体に冷気が回らず、エアコンから離れたバンクベッドは30℃以下になりません……。そのため、エアコン稼働時はサーキュレーターを併用して、室内の空気を循環させてやるのが必須! 我が家は、サーキュレーターを2台使用して、風量の大きい1台をバンクベッドに、もう1台をダイネットに向けて設置しています。そうすることでエアコンの冷気が遠くまで届き、サーキュレーターの風が当たっている場所は寒いくらいに冷えます。

 

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真夏のお出かけは、できるだけAC電源のあるオートキャンプ場やRVパークを利用するのがオススメです。夜間から朝にかけてエアコンを稼働する程度ならリチウムイオンバッテリーで十分ですが、炎天下でエアコンが常にフル稼働している状態だと、いくら大容量リチウムイオンバッテリーでも丸1日は持ちません。外部電源が使えれば、家と同じような感覚で安心してエアコンを1日中付けっぱなしにすることができます。ちなみに、我が家が搭載しているウインドエアコンは起動電力が大きいので、15A以上のAC電源がマスト。なかには、AC電源が10Aの施設もあるので、現地で「エアコンが回らない」なんてことがないように、事前に確認しておきましょう!

 


キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成

 

バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はスペシャル仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。
累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、16年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、新聞、書籍、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!