第9回 ライター岩田のトラキャンライフ
ライター岩田のトラキャンライフ
第9回 キャブコンからトラキャンに乗り替えて、今思うこと
夏本番。暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
こちらは、6月から2カ月近く続いていた激務もようやく終わりが見え、この原稿を書き上げた直後から家族で北の大地へと旅立ちます。16年前から毎年夏の北海道キャンピングカー旅を続けてきましたが、昨年と一昨年はコロナの影響で断念したので、今年は3年ぶりの北海道旅になります。しかも、トラキャンでは初の渡道! フェリーは青森~函館航路で、往復ともに東京~青森の片道730km、気合の自走です!(笑)
我が家にトラキャンがやってきてから、1年3カ月ほど経ちました。ご存じの通り、約10年乗っていたハイエースベースのキャブコンからの乗り替えです。トラキャンが完成してからは、月2~3回のハイペースでキャンプに出かけ、雪中キャンプやスノボ、北陸クルマ旅など、さまざまなシチュエーションで使い倒してきました。新たな相棒のトラキャンと過ごした1年3カ月は、まさに“バラ色の日々”♪ 周囲をアッと驚かせたキャブコンからトラキャンへの“異色の乗り替え”でしたが、正直後悔したことは一度もありません!
そんなワケで、今回はキャブコンからトラキャンに乗り替えて今思うことを、徒然なるままに書きつづってみようかと……。
普段はハイラックスが足グルマ
トラキャンに乗り替えてよかったことは、何と言ってもハイラックス単体で乗り回せることですね! これは、シェルを脱着できるトラキャンだからこそ成せるワザ。キャブコンからトラキャンに乗り替えたのも、この「2WAYスタイル」に大きな魅力を感じたからです!
我が家は東京在住で、カミサンが免許を持っていないこともあって、クルマの2台持ちは厳しい……。バンコン時代もキャブコン時代も、仕事から遊びまですべてキャンピングカー1台でこなしてきました。
トラキャンは、出かけるとき以外シェルを降ろしてあるので、仕事や普段乗りはハイラックス単体で動けます。キャブコンで取材現場に通っていた当時と比べると、まさに天国!(笑) 速度のアベレージが上がって現場の往復時間も短縮されたし、駐車場に困ることもないし、何よりも乗っているだけで楽しい! 最近も1人で上越の日帰り取材に行って片道5時間くらいドライブしましたが、常に「自分が好きなクルマに乗っている」という実感があるので、たとえ仕事でも移動時間が楽しく感じられます。
周りのウケがいいのも、ハイラックスの大きな魅力です♪ 取材現場で「カッコいいですね~」「大きいですね~」と褒められることもしばしば。これは、生粋の“クルマ好き”にとって最高の喜びですね!
普段は足グルマとしてガンガン乗り回し、休日はシェルを積んでキャンピングカーとして使用する。そんな使い方ができるトラキャンは、今の自分にとって最高過ぎる相棒です☆
生活空間として使えるバンクベッド
トラキャンは、数あるキャンピングカーの中でもとくにクセが強いカテゴリー。もちろんデメリットも多くありますが、自分的にはメリットの方が大きく勝っているので、正直あまり気になることはないです。
ちなみに、コレはトラキャンのデメリットのひとつですが、同クラスのキャブコンと比べると居住空間は確実に狭いです。ただ、トラキャンの室内にはキャブコンにも絶対に負けないアドバンテージがあります。それが、“広くて高さのあるバンクベッド”です!
キャブコンのバンクベッドは、ベッド部分をスライドして面積を拡張する構造が一般的。デザイン的にも、先端が先細りになっていて、ベッドから天井までの高さも低めです。寝るときはハシゴでベッドに「潜り込む」ような感覚で、就寝スペース以外の用途はせいぜい収納スペースくらいのもの。対してトラキャンのバンクベッドは、とにかく広い! しかも、常設式でキャブコンのようにスライドして拡張する手間がなく、眠くなったらすぐにゴロンと横になれます。
キャブコンと比べて高さがあるのも、トラキャンのバンクベッドのメリット。ベッドの上に座れるほど高さに余裕があるので、我が家の場合、就寝スペースだけでなく居住スペースとしてもバンクエリアを活用しています。仲間とのグループキャンプに行くと、ナゼか我が家のトラキャンが子どもたちの遊び場になることが多いのですが、中を覗いてみると、たいていバンクベッドに集まって楽しそうにゲームやトランプをしています(笑)。
キャブコンからの乗り替えでも、トラキャンの居住スペースにあまり狭さを感じないのは、大きなバンクベッドの存在があってこそ! バンクベッド抜きの空間だけで生活しろと言われたら、やっぱり狭さを感じてしまうでしょうね。
というワケで、これから家族そろって約2週間の北海道トラキャン旅に出発します。バンコン・キャブコンで300泊以上の北海道旅を経験してきましたが、トラキャンでは北海道も長期旅も初めての経験。トラキャンでどんな旅ができるのか、どんな体験が待っているのか、今からワクワクが止まりません☆
キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成
バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はSPL仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。 累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、14年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!