第39回 ライター岩田のトラキャンライフ

2025年02月05日

ライター岩田のトラキャンライフ

 

第39回 JCCS2025でデビューしたミスティックの最新モデル2台をレポート☆

 

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「ジャパンキャンピングカーショー2025」も無事終了しました! 毎年この時期に幕張メッセで開催されるJCCSは、キャンピングカー業界の1年を占うビッグイベント。各ビルダーが力を入れて開発したニューモデルが多数デビューするので、筆者も会期中は取材と原稿執筆で目の回るような忙しさになります。

 

今年は、例年以上に多くのニューモデルが発表され、キャンピングカー業界全体の盛り上がりと熱量を感じました。もちろん、ミスティックブースも個性的な新型車両をズラリと展示! 大勢の来場者から注目を集めていました。今回は、会場に足を運べなかったミスティックファンのために、JCCS2025でデビューしたミスティックのニューモデルを紹介します。今年の目玉は、何と言っても「レジストロ トゥカノ」と「ミニポップ フライヤー」の2台! どちらも個性と実用性を兼ねそなえた、ミスティックらしい意欲作です☆

 


アウルの兄貴分「レジストロ トゥカノ」

 

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まずは、レジストロシリーズ最新作の「レジストロ トゥカノ」。軽トラックベースのレジストロ、タウンエースベースのレジストロアウルに対し、このモデルはベース車両にカムロードを採用しています。あえてディーゼルエンジン&リア大径ダブルタイヤではなく、軽量キャブコンに最適なガソリンエンジン&小径ダブルタイヤを用いているのもポイント。ボディは全長4900mm×全幅1870mmの大型ミニバンサイズで、街乗りもレジャーもストレスフリーで乗り回せます。

 

会場で実車を見て驚いたのは、外観デザインに違和感がまったくないこと! レジストロ~レジストロアウルの流れを受け継いだ特徴的なシェルデザインが、果たしてカムロードにマッチするのか懸念していましたが、想像以上にスマートにまとまっていました。個人的に、このデザインはかなり好印象。個性的なスタイルを求めてレジストロシリーズを選ぶユーザーも多いと思いますが、これなら誰もが納得のカッコよさですね♪

 

しかもこのクルマ、フル装備でも車両重量2400kgちょっとと、キャブコンとしては驚異的な軽さを誇っています。筆者が以前乗っていたハイエースのポップアップルーフバンコンが車両重量2350kgだったので、それと比べてもトゥカノがいかに軽いかお分かりいただけるはず。現代的な快適装備を満載すると、スーパーロングベースのバンコンでもフツーに2700kgを超えますから! 車体の軽さは、加速性能・コーナリング性能・ブレーキ性能など、走行性能すべてにおいてメリットしかありません。まさに「軽さは正義」です!

 

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内装はレジストロシリーズのアイデンティティである、オシャレな山小屋風デザイン。レイアウトはアウルの前向きバージョンと同様ですが、アウルよりも室内が広いのでさらにゆとりあるクルマ旅を楽しむことができます。最大のポイントは、12Vルーフクーラー&300Ahリチウムに加えて、外部充電の効率アップを実現する新機構「稲妻システム」まで標準装備していること! しかも、車両価格は800万円台で、現代のキャブコンとしてはリーズナブル。同様の装備をオプションで追加したアウルよりも、総額が安く上がるほどです。走りも良くて、室内も広くて、装備も充実していて、価格もお手頃☆ いっさい死角が見当たらない、魅力的な新型キャブコンの誕生です!

 


電動ポップアップ搭載の「ミニポップ フライヤー」

 

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お次は、軽トラベースのキャブコン・ミニポップシリーズの最新作「ミニポップ フライヤー」。アルミサイディング外板のミニポップビーと比べると、見た目はかなりスマートな印象です。個人的にはミスティックらしいアルミサイディングのUSデザインが好みですが、一般的なユーザーにはこちらのデザインの方がマッチするかもしれないですね☆ 見た目はパネル工法風ですが、実は他のミスティック車と同じアルミフレーム構造なので、軽量・高剛性のメリットは既存モデルと同様です。

 

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最大のポイントは、電動ポップアップルーフを採用していること! リモコンでルーフの開閉ができるので、「ポップアップルーフの開閉作業が面倒……」と思っていた人にもピッタリです♪ グレードは、スタンダードパッケージとリミテッドパッケージの2種類。安価なスタンダードパッケージ(419万9800円~)でも、最初から電動ポップアップルーフ、12Vクーラー、FFヒーター、200Wソーラーパネルが装備されていて、ナント運転席・助手席のレカロシートも標準装備! リミテッドパッケージを選べば、200Ahリチウムシステムでクーラーも安心して使用できます。ミニポップビーよりも安くて、納期も早い。軽キャンパーを探している人にとって、かなり魅力的なモデルに仕上がっています!

 

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ほかにも、コンパクトな室内にクルマ旅のノウハウを詰め込んだ軽トラキャン「JキャビンミニS・ファクトリーカスタムⅢ」、カローラフィールダーに12Vルーフクーラーを搭載した車中泊モデル「ファー」など、注目モデルが目白押し! もちろん我らがトラキャンも、「ハイラックス+JキャビンH」と「トライトン+デシエルト02」の2台が展示され、多くの来場者から注目を集めていました。今年も、ミスティックは元気いっぱいですね~☆

 

「レジストロ トゥカノ」「ミニポップ フライヤー」については、キャンピングカー情報サイト『キャンピングカースタイル』(https://camping-cars.jp/)で、さらに詳細な車両紹介記事を掲載しますので、そちらもお楽しみに!

 


キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成

 

バンコン、キャブコンを乗り継ぎ、現在の愛車はスペシャル仕様のJ-CABIN HNを載せたハイラックストラキャン。
累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験と、16年以上のキャンピングカー取材経験をベースに、雑誌、新聞、書籍、WEB、テレビなど様々な形でキャンピングカーの魅力を発信中!